家具納入事例

AF025家具事例M様邸

商品:造作床の間テーブル
地域:宮城県仙台市
時期:2025年

お客さまが以前住んでおられた住宅の床の間に敷いてあった床板(とこいた)を活用し、テーブルを作りました。
私は25年前古民家の柱や梁を活用し「古材家具」というジャンルの家具を製作したことがあるのですが、そのことを思い出しました。
この板は一枚物でタタミ一畳程度の大きさがありました。ケヤキではないかということでしたが。

大きな一枚物の板(センダンと思われます)
框にはケヤキが使われていました。
吸付き桟が3か所ついています。
厚みは15~20mm程度で吸付き桟の厚みもバラバラでした。

天板面は汚れて黒くなった部分や輪染みの痕をきれいにしました。するとそこだけ白くなったため結果的に全体をきれいにしました。
きれいにすると言ってもカンナで平滑にするのではなく、傷や落書きはそのまま残しています。
床板を削るときお香のような良い匂いがしたそうです。この住宅が九州にあったことを考えるとケヤキではなくセンダンではないかという結論に達しました。(ケヤキ特有の環孔材の穴もありません)
吸付き桟が付いていたのですが、はずすと反ったり割れたりしそうだったのでそのまま利用しました。
脚取付と補強のための枠の位置は吸付き桟と干渉しないように調整しました。

ちょっと古さを感じさせながらもシンプルでおしゃれなデザインを目指しました、
天板補強のためロの字型の四方枠を組みました。
天板はきれいですがよく見ると傷痕が残っています。
吸付き桟を残す構造になっています。

いかがでしょうか?
古いものが新しい家具として蘇った事例です。