インテリアのノウハウ

ワークチェアのキャスター交換

ワークチェアはキャスター付きの回転いすです。
キャスターは鋳物の5本脚に差し込んであります。

キャスターの種類は様々ですが主に下記のように分類されます。

取付方法:プレート式、ねじ込み式、差し込み式
車輪の個数:単輪式、双輪式
車輪の素材:ポリアミド(ナイロン)、ゴム、ポリウレタン、エラストマー

ここで取付方法ですが、回転脚の場合すでに用意された穴にキャスターを差し込むことになるのですべて「差し込み式」となります。また差し込み部分の直径はφ11mm、長さは20~22mmとなりますので交換される方はご参考まで。
おそらくkitakkami以外の回転脚もこの寸法が多いと思われます。

kitakamiの標準品に取り付けられているキャスターは「双輪キャスター」になります。一つのキャスターにナイロンの車輪が2つ付いているもので、一般的に回転いすを購入されるとこのキャスターが付いていることが多いと思われます。
このキャスターの特徴としては滑りが良く車輪が固いので、カーペット等の柔らかい床に適しているということです。一般的にオフィスの床はタイルカーペットで仕上げられていることが多いのでこちらが標準になります。

これに対して、古いオフィスはPタイルという固い床だったり、逆に新しいオフィスでもフローリングが使用されることが増えてきました。
硬い床ではナイロンの双輪キャスターだと滑りすぎるため、これに対応する単輪キャスター(ゴム、ポリウレタン、エラストマー)が使用できないか問い合わせがあったため実験してみます。
各々のキャスターを取り付けてショップの床(フローリングとコンクリート)で使用してみました。

既存品テスト1テスト2
車輪個数   双輪単輪単輪
素材ナイロン  ゴムポリウレタン
本体の色ユニクローム
実験結果良く滑る。特にコンクリートの床では止まらない感覚がある。     全く滑らないイメージ。若干使いづらい感じがした。      ゴムキャスターよりはナイロンキャスターに近いイメージ。方向によっては止まるがきゅっという音がした。

今回はこの大きさでエラストマー製がなかったため、この中でどれかを選ぶとなるとテスト2(ポリウレタン)かと思われます。ただし、少しでも椅子が動くのが気になるというお客さまであればテスト1(ゴム)という選択肢もあります。お客様の要望を聞いて選択することになります。
とは言うものの、デザイン視点で考えると、回転脚全体が黒なのでユニクロームはあまり選択したくないのが本音ではあります。

以下写真のイメージを添付します。

既製品(ナイロン)

テスト1(ゴム)

テスト2(ポリウレタン)

この記事をかいた人【インテリアプランナー:鹿野勝則】