インテリアのノウハウ

イスの選び方

コロナの影響もあり最近はインターネットで商品を購入する機会が増えていると思います。
かく言う私自身も楽天やamazonで会社の備品を購入しています。
特に、使い勝手や品質に差がないものやリピート品に関してはネット通販が手軽で良いでしょう。

ただし、直接体に触れるものや大きさが重要な選択肢になるものは実物を確認することをお勧めします。衣料品や靴等は試着して交換するというサービスがありますが、家具に関しては送料の比率が大きいため簡単に交換というわけにはいきません。
テーブルや収納はともかくイスやソファに関しては座って確認して頂くのが間違いありません。

『イスの選び方』と書きましたが、ここではデザインや色、コーディネートの話ではなく『座り心地』や『使い勝手』の面にフォーカスしたいと思います。
この2点に影響を与えるのは以下の要素です。
順番に考えてみましょう。

1.座面の高さ

ダイニングに使用するイスの高さは概ね400mm~460mm程度と考えられます。
平均は420mm~430mmぐらいです。
座面の低いものはお年寄りが使用したり低いテーブルに合わせるのに適しています。
反対に、高いものは海外製や海外のデザイナーがデザインしたものが多数です。要するに西洋人の体格に合わせたものになります。平均的な日本人には高すぎて脚が床に着かないため脚の先をカットしてもらうことになります。購入時にはご注意ください。
またホームワークに使用する回転イスに関しては上下昇降が付いているものがほとんどですので、こちらはあまり高さの心配はいらないと思います。

シート高低め(SH405)
シート高中程度(SH425)
シート高中程度(SH420)
シート高高め(SH450)
回転脚(SH421~485)

2.座面の構造

座面構造は座り心地に大きな影響を与えます。
必ずしも座面が硬いと座り居心地が悪くなるとは言えませんが、やはり相関関係はあると思います。
是非ここは座ってご確認ください。
いくつかの構造について硬い順番にご説明します。

  ①板座
    ・これは明らかに一番硬いものになります。
    ・広葉樹よりは針葉樹が柔らかいと言えます。
    ・おしりの形状に削ったものは硬さが軽減されます。
    ・デザイン性で選んだり、布が傷むのを嫌う方にはお勧めです。

  ②メッシュ/ペーパーコード等
    ・数的には少ないですが、底突き感がなく座り心地は良好です。
    ・座面は薄くなるのですが、支えるフレームの強度が必要なためその部分が
     厚くなる可能性があります。
    ・軽量です。
    ・薄い樹脂や布、紙を使用しているため構造的に不安を感じるかもしれません。
    ・アンダイのイスではDC-10がメッシュ、makuにはペーパーコードタイプや樹脂
     テープを使用したものがあります。

 ③合板+ウレタン+張地
    ・アンダイの商品だけでなく一般的に一番種類が多いものになります。
    ・③~⑤と比較しない限りは全く普通の座り心地です。
     ただし、ウレタンの厚みで印象は大きく変わります。
    ・座面を比較的薄めにできるのでデザイン性が高くなります。
    ・種類が豊富なので好きなデザインが選べます。

  ④スプリング+ウレタン+張地
    ・コイルスプリングのイスは昔はありましたが今はほとんどありません。
     構造が複雑でコストがかかる。重量が重くなりすぎる。代替素材が開発された。
     というのが主な理由でしょうか。
     ただし、ベッドや一部のソファでは使用しているものもあります。
    ・Sバネやワイヤースプリングというものもあります。
     こちらも小イスではあまり使われません。
     アンダイの商品としてはペーパーナイフソファでワイヤースプリングが使用され
     ており、ソファの軽量化に成功しています。

  ⑤ウェービング/ダイメトロール等+ウレタン+張地
    ・軽量化しながら座り居心地を良くするとなると、ここに行き着くと思います。
     アンダイのイスですとkitakami曲木チェアがこれに当たります。
     底突き感が全くなくてウレタンのクッション性もあります。
    ・ただし構造的にはある程度の厚みを持った座面形状になります。

①板座(無垢材)
②メッシュ
③合板+ウレタン+張地
④Sバネ+ウレタン+張地
⑤ウェービング+ウレタン+張地

座り心地とは関係ありませんが、メンテナンス性を考えてカバーリングを選ぶという選択肢もあります。
アンダイのイスではFREXチェアがこれに当たります。

3.背の構造と形状

背に関しては無垢材や成形合板をそのまま生かすか、もしくは合板+ウレタンのケースが考えられます。
ウレタンを使用したほうが体にフィットしやすいのですが、デザイン性の高い木製のものを選ぶという選択肢もあります。
座面と比較すると、身体に当たる位置や幅と個人の体格との関係性が重要になるため、単に素材というよりは自分の体に合ったものを選ぶのが良いと思います。
そのためには座ってみるしかありません。

背:無垢材
背:合板+ウレタン+張地
成形合板+ランバーサポート

上記に加えて最近の考え方としてはランバーサポートという機能があります。
人間工学的には背を支えるというよりも腰を支える方が身体のために良いという考え方です。
私も時々腰が痛くなるのですが、腰を支える椅子に替えたところ痛みが軽減しました。
アンダイのイスとしてはワークチェア・曲木チェア・曲木ワークチェアにこの機能を取り入れています。実際に座ってご確認ください。

4.脚の形状

脚の形状は小イスでは主に以下の3種類となります。(ソファでは板脚や台輪も考えられますがここでは割愛させていただきます)

  ①4本脚
   ・多くのイスがこの形状です。
  ②ロの字脚(畳ずり)
   ・4本脚の2本がつながっているタイプです。
    そりのように広い面積で床を受けるため、カーペットや畳にあとを残さないという
    意味で畳ずりとも言います。
   ・このタイプは脚を細くスマートにできるのが特徴ですが、ロボット掃除機がぶつ
    かってしまうという欠点もあります。
   ・このタイプにキャスターをつけたものが最近出てきました。
  ③回転脚
   ・ホームワークをするのであればこれがおすすめです。
    体の向きを変えたりちょっと移動したりするのも楽です。
    上下昇降やロッキングの機能を持っているものもあります。
    アンダイでは、kitakamiワークチェアやkitakami曲木ワークチェアがこのタイプです。

①4本脚
②ロの字脚(畳ずり)
③回転脚

5.肘の有無

肘付きの利点としては、「立ち上がるとき身体の支えとなる」「座っているとき(特にパソコン作業をするとき等)に楽である」等があげられます。
一方で、「肘が邪魔で出入りしづらい」「テーブルの下にしまいづらい」等のデメリットもあります。
種類としては大きく以下の3つとなります。

  ①肘なし
  ②肘付き
  ③ショート肘(セミアーム)
   ・アンダイの商品ではVIOLAセミアームがこれに当たります。
    アーム付きの座り心地に加えてテーブル下にしまいやすいというメリットがあります。

①肘なし
②肘付き
③ショート肘(セミアーム)

肘とテーブルの関係についてはこちらもご覧ください。

6.重量

「イスは軽い方が良い」と言われる方は多いと思います。
実際にショップで持ち上げてみてください。
アンダイのイスの中ではkitakami曲木チェアの軽さがおすすめです。
小イスであれば4㎏以下は軽いと言えます。反対に6㎏以上は重いと感じるでしょう。

重量に関してはこちらの資料を参考にしてください。

7.仕上げ

仕上げは大きく2種類に分けられます。
各々の特徴を示します。

  ①オイル/ワックス仕上げ
   ・木の素材感/ざらざら感を感じることができます。
   ・1~2年に1度オイルを塗ることで長持ちします。
   ・傷や汚れがついてもサンドペーパーで削って補修できます。
   ・アンダイの商品はほとんどがこちらの仕上げです。
  ②ウレタン仕上げ
   ・基本的にメンテナンスフリーです。
   ・木の温かみは感じづらいものになります。
   ・アンダイのイスでこちらの仕上げは『kitakamiワークチェア』と『ルメスツール』のみです。

以上の観点から使うシーンに合った、またお客さまのお好みに合ったチェアをお選びください。

アンダイのイスを上記観点で分類した資料を添付いたします。

【インテリアプランナー:鹿野勝則】

イスとテーブルの関係についてはこちらをご覧ください。