インテリアのノウハウ

家具をお店で買うかネットで買うか?

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標記については実店舗を持つ小売店にとってかなり大きな問題となっています。
結論としては『ぜひ小売店で購入してください!!』というのが私の答え(お願い)なのですが、実店舗で買うとどういうメリット・デメリットがあるか考えてみましょう。

1.ネットで購入するもの

最近は様々なものがネットで購入できるようになりました。
よく買われるのは以下のようなものです。

1.食品・飲料
2.衣料品・衣料雑貨
3.家電製品
4.本
5.日用品

またネット購入において購入者が重視しているのは価格となっているようです。
(以上、DIME調べ)

さすがに家や車を通販で買う人はいないでしょうが、家具は通販で買う人が一定数いて、人気通販サイトもあります。

かく言う私もスペックのはっきりした家電や日用品・文具等はネットで購入することも多くあります。
靴や衣料品になるとフィッティングが重要なので再購入の場合にしか利用しません。
それでも買った後に思いもよらない問題があり、使わなかったもしくは返品したものも結構あります。
家電は【昔:町の電気店】→【ちょっと前まで:家電量販店】→【これから:ネットショッピング】
という傾向があるように思えます。
ただこの場合、現物が見たいとなると家電量販店に行って商品確認し、価格を控えてネットで一番安いところから購入するという人も多いことでしょう。

2.家具のネット購入

その中で、はたして家具は通販に向いているのか検証しましょう。
家具の特徴として以下のようなものがあります。
1.商品がかなり大きい(配送コストが大きい)
2.誰でも知っているというものが少なく種類が多い(見ないと分からない)
3.座ったり触ったりしないと選べないことが多い(特にイスやソファ)
4.流通量が少ない(近くで見れるところが少ない。もしくは全くない)
5.価格は高いものが多い

以上から考えると以下の2択になりそうです。
1.近くに展示している店があれば良いけど、なければ遠くても確認してから購入する
2.スペックのみで判断してネットで購入する

3.ネットで購入するメリット・デメリット

メリット

ネットで購入するメリット・デメリットに関しては、インターネット上でたくさん指摘されています。
メリットをまとめると以下のようなものです。

1.店舗よりも安いケースが多い
2.たくさんのものから選べる
3.配送してもらえる

価格に関しては商品によると思いますが、店舗を持たなのであればその固定費が節約できて安くなる可能性はあります。ただし、国産やヨーロッパからの輸入家具のようなある程度のグレードのものは価格はほとんど変わらないでしょう。
また、たくさんのものから選べるというのはネットの特典ですが、商品を選んだ上でどこで購入するか考えますので、実際に購入する選択肢としてはネット上でも実店舗でも良いはずです。
配送に関してはネットでも実店舗でも一緒です。
一般家庭に配送できる業者は、小さいものであれば佐川急便、大きいものはヤマトホームコンビニエンスとなる可能性が高いと思います。他には赤帽等です。
実店舗の家具屋さんは自前のトラックやワンボックスで運ぶこともあると思います。これが一番おすすめです。

デメリット

デメリットに関しては、まとめると以下のようなものになります。

1.写真で見たものとイメージが違う
2.大きさや形状が思った通りでなく配置に困る
3.搬入・設置に困る
4.アフターサービスが不安

箱モノと呼ばれる収納等であればカタログスペックを見てある程度選べるかも知れませんが、イスやソファを買う人は現物を確認されるのではないかと思います。
中国製の安い商品ならともかく、国産やヨーロッパ製の商品であれば見ないで買うことはないと思います。
そこで考えられるのが家電と一緒で「近くに置いてある店があれば見に行き、あとでネットで調べて購入する」という方法です。
さて、これは買う側からすれば価格メリットがある方法かもしれませんが、展示している店舗としては「家賃、光熱費、人件費」等をかけて地元に密着しているので、せっかくお金をかけても売り上げにつながらないとなると、とてもつらいことになります。

ただ、我々実店舗を持つ小売店としては、お客さまに委ねるだけではなくこのような状況にどう対応していくべきか考えなければなりません。

4.店頭で購入するメリット・デメリット

デメリットについて

おそらく店頭で購入するデメリットは「価格が高価になる可能性が高い」という問題に集約されると思います。
先に述べたネットのメリット「たくさんのものから選べる」「配送してもらえる」は結局どちらでも変わらないからです。
店舗に出向く手間というのもありますが、実物を確認する必要があればかならず来店しなければならないのでこれはデメリットにはならないでしょう。

それでは商品の価格が高いかと言うと、それはあまりないだろうと考えられます。
インテリアショップが取り扱うメーカーは、ほとんどが希望小売価格を設定しており、その価格通りに販売しない小売店はないからです。量販店で扱う家具や業務用の家具は原価率がとても低いのですが、インテリアショップ向け家具は原価率が高いからです。
違いが発生するとしたら、送料やポイントの部分になります。
私もさまざまなネットショップの価格を比較しましたが、この部分が違う可能性があると考えています。ただし、それほど大きい価格差ではありません。
1円でも安く買おうとお客さまにとっては「ポイントがお得なネットで!」となるかも知れませんが、ショップを訪れた際に思い切って相談してみてください。
高価であればあるほど実店舗でも価格調整してもらえるのではないかと思います。

それから支払いに関してですが、アンダイではインターネットを介して決済できます。
お店でご覧になって頂き、後ほど家に帰られてからネットで決済ということも可能です。
ぜひご利用ください。

メリットについて

反対に実店舗のメリットは何でしょうか?
ネットのデメリットの裏返しとしては以下の通りです。

1.現物を見てイメージがつかめる。また実際に座ったり触ったりできる
2.大きさや形状を見て自宅に配置できるかイメージできる
3.搬入経路が相談できる
4.アフターサービスが可能

メリットというよりは家具の場合現物確認は必須だと思います。(現物を見ても色が変わることはありますが・・・笑)
自宅に配置できるか、搬入経路が大丈夫かは是非お店でご相談ください。
図面や写真があればアドバイスできますし、場合によってはレイアウトのサービスも可能です。
そして、良い家具であればこれから手入れして長く使っていくことが求められます。お近くであれば、ちょっとしたアドバイスや修理に対応することもできます。
自動車のディーラーに近いイメージと考えてください。

あと、実店舗を運営している人の方が家具好きが多いのではないかと思います。(個人の感想です)

どうでしょう。実店舗に魅力を感じていただけたでしょうか。

この記事を書いた人【実店舗を持つ家具屋:鹿野勝則】