インテリアのノウハウ

エントランスを作る 08

現場で組み立てる。

いよいよアンダイのエントランスに建て込みます。
当日は建具屋さんが2名でいらっしゃいました。

今回の現場で気になるのは2点です。
一つは傾斜地に建っている建物なので、高さの基準をどのようにとるかということです。
もう一つは、建物に対して斜め(18度)に組み込むため、これをどのように計測するかということです。

高さに関してはある程度予測して大きさ違いのアジャスターを用意しているので、これで調整します。
まずは基準となるレンガブロックの上に西面の格子を建て、北面と南面の格子を組み合わせます。
アジャスターの高さは必ずしも予想通りではなかったのですが、レーザー墨出し器を使用して調整しました。

一方でやっかいなのが、斜め18度をキープすることです。
建物の内と外で別のパーツがつながって立方体を構成するように考えているのですが、間に太い柱が入っているためレーザーで直線を出すことができませんでした。
1か所は18度をキープしたのですが、目測で組んだため若干矩(かね=直角のこと)が出ていない部分があるようです。見る人が見れば立方体のつなぎめがずれているのを指摘されそうです。
(こまかいところですがチェックしてみてください)

当日は雪だったので店内に部材を広げています。

まずは屋外の格子を建てます。
その前にアジャスターを取り付けます。

北/西/南の各パーツを建てる位置に仮置きします。

コーナー部分の連結には3人がかりでした。
高さがうまく決まらないのでアジャスターを調整しながら連結しました。

無理な力がかかって連結部が割れた!

まだ仮組状態なので水平が出ていないようです。

アジャスターで高さを調節するとともに、この斜めの角度が18度になっているか調整しました。

こちらは部屋内のアジャスターです。屋外はステンレスですが屋内はユニクロにしています。
黄色いテープは墨です。

1日目は格子の組み込みまでで終了。2日目に躯体との固定を行いました。
サインと照明は次回となりますがなんとか形になりました。
思った以上にたいへんでした。

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