インテリアのノウハウ

家具に使用する木材

今回は国内で生産される木製家具によく使用される木材についてご説明します。

家具に使用される材は主に広葉樹となりますが、国内では広葉樹の生産(伐採)は一部地域を除いて進んでいないため、主に輸入材が使われることになります。

アンダイでは地元登米の木を使用したkitakamiシリーズ以外に全国でのデザイナーズブランドの家具をご用意していますが、国産材と輸入材に分けてまとめてみましょう。

1.国産材

樹種科名気乾
比重
写真特徴
ミズナラブナ科0.67※輸入材のオークと同種
コナラブナ科0.82kitakamiにて使用
ヤマザクラバラ科0.60kitakamiにて使用
クリブナ科0.55kitakamiにて使用
ケヤキニレ科0.62kitakamiにて使用
ヒノキヒノキ科0.41※この材のみ針葉樹
 柔らかいが一部の家具
 で使用されている。

国産の木材にはあまり濃い色のものはありません。
また輸入材と比較すると幅広のものが取りづらい傾向にあります。
木材の市場があるのは北海道もしくは東北となります。

2.輸入材

樹種科名気乾
比重
写真特徴
ヨーロピアン
ビーチ
ブナ科0.67
~0.72
木目が不明瞭
成形合板に使用される   
欧州産
ホワイトアッシュ
(ヨーロピアン
 アッシュ)
モクセイ科0.69北米産(欧州産)
レッドオークブナ科0.70北米産
ホワイトオークブナ科0.75人気が高い
北米産
ブラックチェリーバラ科0.55北米産
ウォールナットクルミ科0.63人気が高い
北米産
ハードメープルカエデ科0.70北米産

森林が適切に管理されている北米もしくは欧州産のものが多くなっています。
濃い色の樹種の方が白っぽいものより高くなる傾向があります。(ホワイトオークを除く)
他にも輸入されている木材はありますが、ここにあげている樹種が人気が高いため、見える部分で使用される無垢材や突板は上記樹種から選ばれることになります。

この記事を書いた人【木製家具プロデューサー:鹿野勝則】