インテリアのノウハウ

メンテナンスについて(木部編)

アンダイでは木製家具を長く使って頂くためにメンテナンスをお勧めしています。

1.ウレタン仕上げの補修

ウレタン仕上げの場合は基本的にメンテナンスフリーです。
もし傷が付いたりした場合は、筆で塗るタッチアップの塗料も用意されていますが、あまりきれいにはなりません。
基本的には工場でウレタンを全てはがして再塗装することになるため、その場合はコストもかなりかかってしまいます。

2.オイル仕上げ

オイル仕上げやワックス仕上げの場合、一般の方でも補修が可能です。
傷の深さや汚れの大きさにもよりますが、基本的にはサンドペーパーで削り落として再度オイルを塗ることになります。
無垢材の家具の場合はある程度削っても大丈夫ですが、突板の場合は薄いもので0.2~0.3mm、厚いものでも0.5~0.6mm程度ですので削りすぎにはご注意ください。

※突板の見分け方
基本的には木口面(一番小さい面)を確認ください。
木口に年輪が見えたら無垢材です。突板の場合には年輪がなく3方向とも木目が見えるはずです。
もし分からない場合はアンダイまでお問い合わせください。

無垢材の扉:木口に年輪が見えて木目もつながっている
突板の天板:手前の小口が横方向の木目になっている

手順1:用意するもの
・サンドペーパー:240番ぐらいで粗削りし400番ぐらいで仕上げるイメージです。傷が深い場合はもっと荒いものを使ってもよいと思います。
・当て木:サンドペーパーは木片等に巻くと良いでしょう。平面を平らに削るのに適しています。
・サンダー:広い面を削る場合には電動のサンダーがあると便利です。
・オイルもしくは蜜蝋ワックス:オイルは自然系オイルのクリアが適しています。ちょっと高いですがリボスのカルデットやオスモカラーが良くつかわれています。色はクリアです。
・ウエス:しみこむものならなんでも構いません。掃除用/オイル含侵用/拭き取り用と複数枚必要です
・掃除機:木の粉が出ます。
・ゴミ袋:ウエスを袋に入れて捨てます。

サンドペーパーと当て木
電動サンダー
蜜蝋ワックスとウエス

手順2:作業面をきれいにする
・ウエス等できれいに拭いてください。

手順3:サンドペーパーで削る
・ペーパーで対象部分だけでなくできるだけ広く削ってください。一部に集中するとそこだけへこみます。
・できるだけ木目方向に削ってください。木目と垂直に削ると傷が付きます。
・様子を見ながら無理なく削ってください。

木目と同じ方向にけずる

手順4:木くずの掃除
・削り終わったら木くずが出ますのできれいに掃除してください。

手順5:オイルを塗り込む
・ウエスで削った部分+その周辺も広くオイルを塗りこんでください。
・オイルが乾く前にきれいなウエスでから拭きしてください。

手順5:乾燥
・オイルの種類にもよりますが一晩くらい乾燥させてください。
・乾く前に触ると手の跡が付きます。

手順6:片づけ
・使ったウエスは袋に入れて廃棄してください。

仕上げのサンプル

シミの付いたイスをメンテナンスしました。

メンテナンス前
メンテナンス後(中央下部にあった2cm程度の輪染みが消えました)

以上、分からないことがありましたらメール等でご質問ください。

この記事を書いた人【インテリアプランナー:鹿野勝則】