照明の電球の選び方
アンダイでは2022年夏のフェア開催時に照明のバリエーションを追加しました。
基本的にはペンダントが中心なのですが、LED電球の種類が増えているため様々な組み合わせをシミュレーションしています。
実際に照明と電球の組合せをショップでご覧になってください。
01.電球の種類
ペンダント等に使用される電球には以下の3種類があります。
このうち電球型蛍光ランプは有害物質を含むということで生産中止の方向で進んでいます。実質2択ということになるでしょう。
以下に、3種類の特徴を記します。※電球60W相当で考えています。
白熱電球 | 電球型蛍光 ランプ | LED電球 | |
消費電力 | 54W | 12W | 9W |
電気代(1日当たり) | 11.7円 | 2.6円 | 1.9円 |
寿命 | 1,000時間 | 6,000 ~10,000時間 | 40,000時間 |
光色 | 電球色 | 電球色 昼白色 昼光色 | 電球色 昼白色 昼光色 |
配光角度 | 全方向 | 全方向 広配光 下方向 | 全方向 広配光 下方向 |
参考価格 | 100~200円程度 | 700 ~1200円程度 | 1000 ~3000円程度 |
現時点では、長期間利用しないと分かっているとか電球色の雰囲気が好きという方以外であればコストメリットが大きいのでLED電球を選択すべきかと思います。
また照明機器に取り付ける際に口金の大きさを合わせる必要があります。
口金の大きさには以下のものがあります。
E26:通常の照明(口金の直径が26mm)
E17:小型の照明(口金の直径が17mm)
(E11:スポットライト等のハロゲン球)
アンダイの照明にもE26とE17があります。
02.LED電球にはどのようなものがあるか?
今回は、同じ基準で比較したいと考えアイリスオーヤマさんのLED電球からいくつか代表的なものをセレクトしました。(地元の会社だからというのもあります)
おそらくパナソニックさんや東芝ライテックさんにも同様なものがあるかと思います。
E26とE17でホワイトとクリアを用意しました。またE26の電球に関しては通常サイズとボール球(大きくて丸い)を比較したいと思います。
それから重要なのが配向性ですね。白熱球は配光角度が300°ぐらいあり、広く下から上まで照らすのに対しLEDや蛍光灯はベース部分が邪魔をして広角で照らせません。広配光タイプは220°くらい照らすようですが、もっと広い全方向タイプ(290°)を選ぶことにします。
具体的には下記のものになります。
品番/商品名 | 写真 | スペック |
LDA8L-G/W-6T5 LED電球 E26 全方向 電球色 60形 ※合わせた照明:プカプカ | 幅 :φ52mm 高さ :98mm 配光角 :290° 定格消費電力:7.6W 全光束 :約810lm 設計寿命 :40000h | |
LDG7L-G-6V4 LED電球 E26 ボール球 電球色 60形 ※合わせた照明:キリュウウエーブ | 幅 :φ95mm 高さ :127mm 配光角 :180° 定格消費電力:6.9W 全光束 :約700lm 設計寿命 :40000h | |
LDA7L-G-FC LEDフィラメント E26 クリア 電球色60形 ※合わせた照明:プルーム | 幅 :φ60mm 高さ :160mm 配光角 :約290° 定格消費電力:7.0W 全光束 :約810lm 設計寿命 :20,000h | |
LDG7L-G-FC LEDフィラメント E26 ボール球クリア 電球色60形 ※合わせた照明:キズナ(大) | 幅 :φ95mm 高さ :135mm 配光角 :約290° 定格消費電力:6.7W 全光束 :約810lm 設計寿命 :20,000h | |
LDA8L-G-E17/W-6T5 LED電球 E17 全方向 電球色 60形 ※合わせた照明:タキマル2 ※タキマル2の推奨は40W型です | 幅 :φ38mm 高さ :75mm 配光角 :290° 定格消費電力:7.6W 全光束 :約760lm 設計寿命 :40000h | |
LDC3L-G-E17-FC LEDフィラメント 小形クリア 電球色40形 ※合わせた照明:エクボ | 幅 :φ35mm 高さ :111mm 配光角 :約300° 定格消費電力:3.2W 全光束 :約450lm 設計寿命 :20,000h | |
ミニクリプトン球 E17 40型ホワイト ※照明キキに付属 ※LEDではなく白熱電球です。 | 幅 :φ35mm 高さ :67mm 配光角 :約300° 定格消費電力:40W 全光束 : 設計寿命 :1000h |
03.実際に使用して感じた評価
LEDフィラメントタイプは今回初めて使用してみました。
正直、「思った以上にできがよくてかっこいい」というのが実感です。意匠を重視する空間にはとても適するのではないでしょうか。
反対に欠点はまぶしいことです。家庭で使用するには刺激が強すぎます。吹き抜けの高いところなら良いと思いますが、目線の位置にあるとまぶしいと感じるでしょう。
それから、フィラメントタイプは通常のホワイトタイプト比較して高価でかつ設計寿命が短いようです。シェードで隠れるようであれば使用する意味はありませんし、本当に格好良く見せたい場所に使用するのが良いでしょう。
それからE17のフィラメントクリアタイプですが、縦方向に長いため照明のシェードからはみ出してしまいました。ホワイトタイプであれば問題ないですが、照明器具の大きさを選びそうです。
口金E26のホワイトタイプで通常タイプとボール球を比較してみます。
1灯使用であればボールタイプも良いと思いますが、3灯使用の場合は通常タイプのほうが良いと思いました。
その理由はシェードからはみ出さないということと、配光角度が大きいので1灯だけ点灯した場合でもバランスよく部屋を照らせるからです。
このほか、キキはミニクリプトン球(40W)が付属していますが、長時間の使用を考えたらLEDに替えて問題ないと思います。
またタキマル2にはLED電球60Wを使用していますが、本来であれば40Wが推奨サイズです。
LED60W相当は消費電力7.6Wなので器具としては問題ないと思いますが、LED電球が熱に弱いということなので、熱くなるようであれば気を付けてください。
使うシチュエーションで適した電球は変わると思いますので、ぜひアンダイでシミュレーションしてみてください。
この記事を書いた人【インテリアプランナー:鹿野勝則】