エントランスを作る 03
エントランスをデザインする(後編)
実際にデザインするに当たって自分の中には一つのイメージがありました。
それは『箱のようなものをくぐって中に入るとおしゃれな空間が広がっている』というものです。視線を一度絞って広げるという手法であり、私が勝手に師匠と思っている小泉誠さんもよく使われます。
この箱を木で作ろうと思うのですが、一部屋外に張り出している部分もあるため接着剤を使う合板やCLTは避け、無垢材を使用した面格子にすることにします。
これを既存のエントランスを覆うようにはめ込むのですが、箱と躯体が別物だという感じを出すために躯体から傾けて配置しました。
いろいろ動かしてみて18度くらい傾けるとちょうど良さそうな感じになりました。
面格子の間隔は予算の関係であまり細かくできないけれども、斜めに見ると目隠しになり正対すると中が見えるピッチで配置します。
本当は格子の上端と下端だけが固定されているとかっこいいのですが、経験上中間部が反って隙間が広い所と狭い所ができるため、中間部に横桟を入れて止めます。これも本当は見えないようにできると良いのですが予算の関係で内側から見ると見えてしまいます。(ここは我慢です)
3Dを製作して確認してみます。
まあ、なかなか良さそうではないですか。
試しにレンダリングしてみましょう。
(このソフトは久しぶりに使用しました。木目の方向が木口や木端で設定できるですがやり方が思い出せません。見る人が見るとおかしいのですが、取り急ぎイメージを添付します)