インテリアのノウハウ

撮影に使われた木製家具や小物について

モネを見ていると木製の家具や小物が多く使われています。
前に書きましたが、田中さんが発注したテーブルとイスは本当に米麻町(登米町)森林組合が受注したものです。
また、津山町のもくもくランドで販売されているような小物も多く扱われているでしょう。(すみません。具体的には分かりません)
組合の人も撮影に使用する家具や小物の提案をしたようですが、あまり現代的でかっこよいものは使わないと製作側から言われたそうです。それでも良く見るとなかなか良いものが散見されます。

特に気になるのはサヤカさんの自宅と組合の事務所のある『登米夢想』ですね。
この外観はそれぞれ『寺池園』と『長沼フートピア公園(長沼ボート場)』だということは知られていますが、インテリアは東京のスタジオセットになります。

セットのインテリアを作るに当たっては『田舎である雰囲気を壊さないけれどもそれなりのセンスを感じさせる』というのがコンセプトではないでしょうか?それならkitakamiも使って欲しかったのですが・・・

ところで、登米市の東北新幹線最寄り駅である『くりこま高原駅』の待合の家具は輸入物(フリッツハンセンとアルテック)なんですね。このような公共施設は大手の設計事務所が提案することが多いのですが、無難なもの(品質、実績、価格及び選択した人がセンスないと思われないようなもの)を使いがちです。特に東北の場合、天童木工さんが抜きんでていることもあってそちらに流れてしまうのですが、輸入物を入れるというのは地元に関わりのある良い製品を探す努力を怠っているような気がします。たしかに宮城県には大手の既製品家具(もしくはOEM)メーカーはないのですが、県産材を使った登米の『kitakami』や栗原の『クリコマ』のようなものもあるのですから、ぜひこちらを使用して欲しいと思います。
ということで各々のインテリアで気になった家具や小物を指摘してみました

1.サヤカさんの自宅
   ・リビングに置いてあるスタンドがフランクロイドライトのタリアセン
   ・リビングの大テーブルにセットされたイスは福岡大川関家具のCRASHCRASHのようです。
    アンティークっぽいから使ったのだと思いますが、中国製というのが気になります。
   ・神棚の脇に置いてあるアンティークっぽいイスが気になるのですが、何か分かりませんでした。
    1脚だけ飾っているように見えるので名のあるもののように見えるが意外とただの予備かも知れません。

2.登米夢想
   ・食堂のイスが柳宗理のT3035AS-NT(天童木工)
   ・オフィスのウィンドウトリートメントがプリーツスクリーン(メーカーは不明です)

天童木工を使っている分だけくりこま高原駅よりはましでしょう。
できれば照明もBUNACOとか使って欲しかったと思います。