インテリアのノウハウ

SDGsとkitakami/アンダイ③

森林を適正に管理すること

日本は国土の66%が森林と言われています。これは先進国の中でもフィンランド、スウェーデンに次いで3番目に高い比率です。
そしてその40%が人工林です。人工林とは主にスギやヒノキ・カラマツと言った成長の早い針葉樹を畑のように植えた森林です。

各国の森林比率(2018年) ※計算方法の違いで日本の森林率は66%になっていません)

高度成長期におじいちゃんやひいおじいちゃんが植えた木が山にはたくさんあります。ところがこれらの木は、輸入材の増加や日本家屋の減少によって需要が減少し、伐採しても利益が出なくなってしまいました。そのため近年山が荒れたままになってしまうという問題が発生した訳です。

日本がSDGsに貢献する方法として、この豊富な森林を生かさない手はありません。

この森林を適切に管理することによって、以下のことが期待できます。
1.『目標13』の気候変動を止めるため二酸化炭素発生源となる違法な伐採を減らす。
  ・国内での違法伐採はほとんどなくなったと聞きますが、より明確な管理基準のある森林認証制度
   (FSC、PEFC、SGEC等)の活用が求められます。
  ・海外の違法伐採された樹木を使わないようなチェックが必要です。
2.『目標13』の気候変動を止めるため二酸化炭素発生源となる船やトラックによる輸送を減らす。
  ・国内の木材を活用しできるだけ地産地消を行うことにより輸送によるCO2の発生を減らします。
3.『目標13』の気候変動を止めるため二酸化炭素吸収源となる樹木を育成する。
  ・間伐等を行うことにより、低い樹木や下草・新たな樹木の生長や更新を促します。
  ・植樹等も一つの方法です。
4.『目標13』の気候変動を止めるため二酸化炭素吸収源となる樹木を焼却しないで活用する。
  ・伐採した樹木は価値が低いもの(細い、節がある、割れがある等)でもできるだけ活用します。
   カーボンニュートラルとは言いますが、できるだけ焼却によるCO2の発生を押さえます。
5.『目標15』生物多様性を含む山地生態系の保全のため森林を適切に管理する。
  ・森林を適切に管理すること(道を作る、適度に伐採する、下草や低木の育成により土壌を改善し、
   水源涵養機能を回復する。
  ・森林や土壌、河川の改良により生物多様性を確保する。

具体的な森林管理の一つの方法として、『間伐』という伐採方法があります。
これは密植した人工林に対して、例えば50%の木を間引くことによって残った木を大きく健康的に育てるとともに、地表に下草や低木を生やすことによって水源涵養や生物多様性の役に貢献するものになります。

段階1:木が密に植えられていて森林内が暗い。下草が生えず雨が降ると土が流れ出す。
動物や昆虫も住まない。

段階2:間伐がされて林内が明るくなる。下草が生え始める。

段階3:下草が十分に生える。この段階で十分な水源涵養機能がもたらされる。

段階4:下草や低木が大きく育つ。この状態であれば動物や昆虫の多様性も担保される。

段階5:低木だけなく広葉樹の高木も生えている状態。針広混交林として広葉樹の活用も期待できる。

kitakamiで使用している木材には以下の特徴があります。
1.FSCの森林で伐採された木材ですので、適正に管理されていることが証明されています。
2.国内産の木材ですので輸入材と比較すると、運搬によるCO2の発生は大きく軽減されます。
3.すべての樹木を伐採(皆伐)するのではなく、これから育つ樹木を残した伐採方法を行っています。
4.通常焼却されることが多い広葉樹をフローリングや家具という製品の形で残すことによりCO2を発生させません。
5.森林が適正に管理されているため、生物多様性が守られます。

最後に宣伝になってしまいますが、結論として以下のコメントを付け加えさせて頂きます。
 ・適正に管理された森林の木材(特に国産材)を使うのは良いことです。
 ・十分な量の木材をご活用いただき、できるだけ長く使って頂くとによってCO2の大気への放出を防げます。

参考:登米町森林組合の手法(広葉樹林の場合)

1.道をつける

2.伐採は用材の3割を山に残す

3.萌芽更新をさせる