インテリアのノウハウ

こけし職人

みなさまご存じの通り「こけし」は東北地方の温泉地のおみやげとして発展してきました。
宮城県には鳴子系、作並系、遠刈田系、弥次郎系、肘折系という5系統があります。

アンダイで販売しているkitakamiの『なかよしこけし』は遠刈田系の職人である我妻昇さんに製作して頂いています。

先日こけし好きの友人が横浜から来仙した時には、我妻さんの工房でろくろ挽きから絵付けまでさせて頂きました。
もちろん全て自分ではできずに重要なところは我妻さんにお手伝い頂きました。友人は手の器用さが自慢だったのですが、まったく歯が立ちませんでした。こけし作りが難しいことが良く分かりました。
我妻さん。お忙しいところありがとうございました。

ところで、当日仙台木地製作所さんにも寄ってきました。こちらも遠刈田系です。
ここは故石原日出男さん(鳴子系)の作品を多く作っているところで、佐藤正廣さん康広さん親子にお話を伺うことができました。
私は鳴子の隣町で生まれたのですが、こけしというものにあまり興味がありませんでした。形や絵付けにあまり大きな違いを感じていませんでした。
ただ、石原日出男さんの『槐の子』等の作品を見てまったく印象が変わりました。絵付けではなく造形のインパクトが強く、デザインもプリミティブで古いような新しいような新鮮な感じを受けました。
佐藤さんは伝統こけしに対して新作こけしという言い方をされていましたが、こういう新作?こけしがもっとあっても面白いと思います。柳宗理さんの『こけし人形 男女』やkitakamiの『なかよしこけし』もこちらの系統ですね。

この記事を書いた人【インテリアプランナー:鹿野勝則】